5月21日(日)、第4回目の短歌を良味トーク会を開催しました。歌人の春野りりんさんとの共催です。
前半では、
春野さんが詠んだ短歌7首をご紹介、その中から4首を取り上げて、五感を使ってじっくり読み解いていきました。
後半では、
春野さんの歌とは趣の違った歌を3首取り上げ、穴埋めクイズをしました。空欄になっている一部を想像したり自分のことばを入れてみたり。
繰り返し参加してくださる方が増えてきまして、これは企画者としては本当にありがたく嬉しいこと♪
そして、初めての方も加わった今回の参加者のみなさま、それぞれに歌のイメージを広げ、それを話してくださり、発見あり!笑いあり!最後は進行が要らないくらいの盛り上がり!の3時間でした。
この会は、参加者のみなさまと企画・進行の私たちの協働で、その時限りの時間や場を作っていく会。貴重な時間を共有してくださりありがとうございました。
さて、今回隠しておいたテーマは
皐月
~若々しい新緑が充実していく、
成長の勢いがある季節~ を感じる
でした。
(前半で)選んだ歌や進行のスピード感の変化で
お伝えしようとしてみたつもりなのですが・・・
いかがでしたか???
「(年代や性別がバラバラな)他の方のお話を聞くことが楽しかった」
「感じていることにだけ意識を向けて、それを場に発する、互いにそれができるという「場」が豊か」
といったご感想をいただきました。
次回のリクエストもいただきましたので、ただいま企画中です。
次回はあなたもご一緒に!いかがでしょうか?
~ 当日読み解いた歌より ~
本を繰る余力あらざるゆふまぐれ水菜さやさや指なぐさめぬ
(春野りりん『ここからが空』より)
〇遊び疲れた後のことでは? とか、
調べ物をした後のことでは? とか。
〇水菜、さやさや、でクールダウンしている感じがする、
とか。
〇水菜が今のように日常よく食べられるようになったのは、
実は21世紀になってからのこと、だとか。
それぞれが、これまでの経験・知識を総動員して、豊かに想像してくださいました。そして、この会では、どれも「正解!」です。
また、春野さんから、「『水菜』を(字数はさておき)他の野菜に変えてみるとしたら何を入れるかな」といった歌の楽しみ方もあるよ!と教えていただきました。
歌を読むって自由なんですね~。
【ご参考】
歌集『ここからが空』(春野りりん著、本阿弥書店 、2015年7月)