コラム「まず受けとめる」

2020年7月17日


コーチングやワークショップの場では、「茶和(さわ)」というニックネームで呼んでいただいています。
年齢などを気にせずにお話できるように、
「お茶でもいっぱい飲むような気楽な気持ちで来ていただき、和やかにお話しする時間にしたい」という気持ちを込めて、
コーチングを学び始めた時に決めた呼び名です。

クライアントさんとお話する多くの時間は、こんな雰囲気で進んでいると思うのですが、
とーきどき、急に語気が荒くなったりや表情がくもったり、鋭いことばをいただいたり、
内心どきっとすることがあります。

初めのうちは、クライアントさんへのまとめの問いかけメールを書きながら、
何かご不満だったかな…
何かお話しにくい状況にしてしまったかな…
どうしたらいいのかな…
と、頭の中が止まらない反省のループ。

そして、段々と、あぁこの瞬間こそが大切なんだと思うようになりました。

クライアントさんの大切にしている何かに触れたんだ、
だからこちらがあれっと思うような変化が見えたのだ、本音の部分を見せて下さったのだと。

ワークショップでお願いしているルールの一つが「まずそのまま受けとめる」というものです。

他の方のお話を聞いていて、「んっ?!」と思う瞬間、
直ぐに何かを言いたくなる瞬間があったら、
それは、あなたにとって気になっていること、
こだわりのあること、大切にしている何かに触れられたということ。
大切にしている何かに気づく貴重な機会になるかもということ。

そんなわけで、ご自身のその反応や感触を、まずは受けとめてください
(そして、できたら他の方のお話したその内容も、
こういうことを言っているんだなと受け止めてください、)
とお願いしています。

 

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