2020年6月20日
これまた若かりし頃の入社時の研修でのこと。役員のS氏はおっしゃった。
「批評家にはならないで欲しい。」
物事を見聞きし、調べて、検討して、批評するだけでは困る。
それならどうしたらよいのか、
どうしたらより良く変えられるのか、
具体的に何をどう変えるのか、
それは現実的なのか、
考えて欲しい、提案して欲しい、そんな意味だったと思う。
この意味そして難しさは、仕事を進めるにつれて、徐々に徐々に私に響いてきた。
新しいこと(方法)を考え、検討し、現実的な提案をすることの難しさ。
それに比べると、何か意見・資料・分析があって、それについて批評することのやりやすさ。
ついそこに留まってしまいがちになる自分の弱さ。
時が経って、このときのメッセージを、こんな風に捉えるようになった。
「目的を見失わないように。」
よりよい状況に変えようと思ったら、物事を前に進めようと思ったら、
事(方法)の良し悪しを言っているだけではうまくいかない。
良し悪しをいう(自分の意見を主張する)ことが目的になってしまっては、
(よりよい状況に変えるという)本当の目的から外れてしまうかもしれない。
目的は何か、一番大切なことは何か、確認しつつ進む努力をしています。