2020年6月3日
調子を崩して、いくつめかの職場を退職した。
しばらくは何も考えられず、ただただ体を休めた。
ようやく何かできるかなぁとぼんやり考え始めたものの、
また今度も…と思うと、なかなか動き出せなかった。
うーーん、このままでは…(汗)
Sさんならこんな状態でも相談に乗ってくれるかもと、かつての上司に連絡した。
相談のお願いに快く応じて下さったSさん。
前回お会いした時からの状況のアップデート、
これまでとこれからに向けてのもやもや・愚痴、
えんえんと続くまとまりのない話をひたすらひたすら聴いてくださった。
何も意見を挟まずに
いつも通りのおだやかな表情で
ただただ聴いてくださった。
そして、一通りお話してふっと一呼吸置いた私にSさんはたずねた。
「今までのことは(もう気にしなくて)いいからさ、どんなことしたいんだろう?」
この一言は響いた。
見る先が、過去から未来へと一気に方向転換された。
ぼんやりしていたのが、目が覚めたという感じとでもいうのか、
ぱっと思考が変わり、気分も考えも前向きになった。
そして、この変化に驚きながら、これからについて話している自分がいた。
新しい歩みが始まった。
この瞬間のことをよく思い出す。
私の話を受け止めて下さった上でのこの一言。
ただ話を聴いてもらうこと、話を聴くこと、その上での投げかけ、
こんなにも力になるんだなぁ。