2020年2月17日
決まりはただ守るためにあるのではなくて、今一番大切なことを自分で考えて行動しなくてはいけないと教えてくれた先生の話。
中学時代のある冬の日、久しぶりの大雪になった。
雪のせいで、電車は遅れ気味。(ぎりぎりの)いつもより更に遅れて学校の最寄り駅に着いた。
このままだと遅刻…ということで、水気を含んでシャーベット状になった雪をバシャバシャ跳ね上げながら、走って学校に向かいました。
滑り込みセーフというタイミングで教室に入ったところに、1限目の国語の先生が登場。
教室を見回し、ざわざわがおさまるのを待って、私たちに問いかけた。
「こういう日に一番大切なことは何だと思いますか?」
「こういう日に一番大切なことは、
怪我をしないよう、事故に合わないよう、
足元に注意して(ゆっくり)学校に向かうことです。」
そして、こういう日に、一番してはいけないのは、始業時間に間に合わそうと走ることだと(汗)。
雪でいつもより通学に時間がかかることを考えて、早めに起きて早めに家を出なさいと叱られるとばかり思っていた私、決まりを守るバカ真面目な子だった当時の私は、「始業時間という決まりよりも大切なことがあるでしょう」「一番大切なのは、「安全」「体」「命」でしょう」という先生のことばに、軽いショックを受け、そして温かい気持ちになりました。
決まりを守るのも大切なことだと思っています。
でも、(当時の私のように)ただ守るものと思っていると、一番大切なことを考え忘れてしまうかもしれません。
その時の状況などによって、「今、一番大切にすることを、自分で考えること」を忘れないようにしたいと思っています。