コラム「安心して居ていい場所」

2020年3月10日


以前、少しだけお茶を習っていました。
そのお茶のお稽古での話。

先生は、「今日のお稽古どうしようかしら?」というお弟子さんに、
よく「(お稽古はいいから)お茶を飲みにいらっしゃいよ。」とおっしゃっていました。
そして、本当に、「今日は(疲れているから)お茶をいただくだけで」というお弟子さんもいらっしゃいました。
「お茶だけいただこうと、思い切って出かけてきました。」という方もいらっしゃいました。

お稽古を始めて日が浅かった私には、先生のところにお茶を飲みに行く(だけ)??と、なんだかよくわかりませんでした。
でも、そうやって、時を経て、元気を取り戻していき、お稽古に戻ってこられる方もいらっしゃいました。

その頃から歳を重ねてみて、
自分が安心して居ていい場所、受け入れられる場があって、
そこに行く、居る、一息つけるということが、
何かの力につながったのではと思い始めました。
私が開いている良味トーク会。そのイメージは、先生のお稽古にあります。

自分が安心して居ていい場所、そのままで受け入れられる時間というのは、
何かじんわり力になれるのではないかと。

 

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